お風呂で寝るのは実は失神?死を招くかもしれない原因と5つの防止対策!

コラム

この世の楽園の一つである、お風呂。

「いや~、極楽極楽~」なんて言いながら、温かいお湯に漬かっていると、一日の疲れもストレスも吹き飛びます。もしかして気持ち良すぎて、そのままお風呂で寝てしまう人もいるかもしれません。

しかし、実はお風呂で寝ることには、下手したら命に関わる危険が潜んでいます。極楽の中から地獄への片道に足を踏み込んでしまわないように、気をつけるべき注意点を紹介します。

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死に至ることも!?お風呂での睡眠には危険がいっぱい!

こんにちは。石井月海です。

ヌクヌクのお風呂の中でウトウト、気付いたら数時間も経っていた、なんて経験がありませんか?

あんなに温かかったお湯は冷えきって、全身はフヤケて、身体はむしろ疲れ切っている…。そんな、お風呂で寝る癖がある人は、実は注意が必要です。もしかして、それは睡眠ではなく、失神かもしれないんです。

意識を失い、そのまま湯船の中で溺れ死んでしまう危険も潜んでいます。当記事でそのメカニズムと危険性、予防法をお伝えしますので、お風呂で寝る癖がある人は、ぜひ役立てて下さい!

この幸福感、半端ない!?お風呂が気持ちいい3つの理由とは?

赤ちゃんの時の記憶が影響していた!さらにはマッサージ効果まで!

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そもそも、お風呂に入るとあんなにも心地良いのは何故でしょうか?その理由は以下の3点です。

  1. 胎児記憶
  2. 浮力
  3. 水圧

1.の胎児記憶とは、母親の胎内で羊水の中にいた時の記憶。お風呂に入ると、その絶対の安心感を思い出すようです。優しさに包まれて、何の不安も感じていなかった胎児記憶が戻り、心も身体も落ち着くのです。

2.は、浮力です。お湯の浮力の影響で、身体が重力から開放されて、疲れが癒されるのです。

3.は、水圧です。水圧で筋肉に圧力がかかることで、マッサージ効果があり、疲労回復が期待できてしまいます。まさにお風呂は至れり尽くせりですね。

お風呂タイムを彩る防水グッズ

そんな至宝のお風呂タイムをさらに彩るのが、様々なお風呂グッズ。

最近では、湯船に沈めてバスルームを幻想的にライトアップしてくれる照明や、お風呂用のスピーカーなども出てきています。また、アロマの香りのする入浴剤を入れるだけでも、癒やし効果は抜群ですよね。ついつい長湯してしまうも分かります。

しかし、その長湯も度を超えると、様々な悪影響が出てきてしまいます。

お風呂で寝るとヤバイ!潜む3つの危険とは?

危険1.風邪をひく

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お風呂で寝ると、当然ですが長時間、お湯に浸かっていることになります。そこで起こる悪い効果の一つは、風邪をひいてしまうこと。

その原因は以下です。

  1. 体温の調整ができなくなる
  2. 長時間の入浴だと身体が逆に休まらず、むしろ体力を消費して疲れてしまう
  3. 汗で水分が出てしまい、脱水症状を起こす
  4. お湯が冷めてしまい、身体も冷える

1.は体温調整。お湯に入っている部分と外に出ている部分、さらに体温との温度差で自律神経が混乱してしまいます。

2.については、人間の身体は睡眠時、体温を下げようと働きます。しかし、お湯の中では体温が下がらず、汗を出して下げようとします。その繰り返しで体力を消耗してしまうのです。

そして、2.の流れで体内の水分が不足してしまい、喉が乾燥することで、ウィルスが侵入しやすくなります。

4.は、そのままですね。体温が下がると、ウィルスに対しての抵抗力も落ちてしまいます。

これらの理由で、結果として免疫力が落ちてしまい、風邪をひいてしまうと言われています。

危険2.のぼせる

長くお湯に入っていると、のぼせてしまいます。

その原因は、長くお湯に入っていると、熱を発散させるために血管が拡張されて、全身を血液が活発に循環することです。その結果、脳への血液量も増えてしまい、のぼせた状態になるのです。ひどいと、頭痛、吐き気、目眩、脱水症状などが起こることもあります。

のぼせていると感じたら、すぐには立ち上がらない方が良いです。急に立ち上げると、血圧が突然下がることで、脳への血液量も一気に落ちてしまい、立ち眩みが起こり危険です。防ぐには、しばらく頭を水で濡らしたタオルで冷やしたり、水分補給するなどして、症状が落ち着いてから湯船を出るようにしましょう。

また、立ち眩みをしてしまった場合は、水分補給、横になる、首、脇の下、足を冷やすなど適切な処置が必要です。。特に高齢の場合は、心臓に働き自体が弱っているので、気をつけましょう。

危険3.皮膚がふやけて剥ける

ちょっと長めにお風呂に入っただけでも、皮膚がふやけてしまいます。

ふやけた状態とは、皮膚の角質層という最も外にある層が、水分を吸い過ぎることで、皮があまることで起こります。中の層は変わらないのに、角質層だけがふやけて面積が増えるので、シワシワになるのです。

逆に老化でできるシワは、表面の皮は変わらずに、中の肉量が減ることで起こるので、真逆ですね。

ちょっとした長湯であれば、ふやけた皮はすぐ元に戻りますが、お風呂で寝て、数時間も経ってしまうと、ひどいと、皮膚が剥けてしまうことがあります。そうなると、身体をガードする皮膚がない状態なので、ヒリヒリしたりと痛みも伴いますし、菌も入りやすくなってしまいます。

それは睡眠ではなく失神かも!?お風呂で寝て死に至る恐怖のプロセス!

1.気絶・意識障害

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あなたのお風呂で寝る習慣。それは睡眠ではなく、「失神」かもしれません。いうなれば、「気絶」「意識障害」です。気絶や意識障害と書くと、いかに危ないかが伝わると思います。ではそこに至る原因とは何でしょうか。

そのプロセスは、以下です。

  1. 長い時間お風呂に入る
  2. お湯と水圧で血管が広がり、低血圧になる
  3. 脳への血液量も減り、酸素不足になる
  4. 酸欠状態で、脳の働きが弱まり、失神に至る
  5. 湯温が下がることで、血圧も元に戻り意識が回復する

5.の意識がなくなった状態は、長いと数時間に渡ります。また、失神までは至らないまでも、この血圧の低下が睡眠時と似ていることが、お風呂で眠くなってしまう原因のようです。

お風呂で寝る事自体は、決して変な病気という訳ではないです。しかし、癖になっている方は要注意。なぜなら、お風呂で寝ることで死に至る場合もあるからです。次で詳しく説明します。

2.失神による溺死

「お風呂で溺死」、普通に考えて、そんなことあるのかと思いますよね。お風呂で寝て、頭までお湯に漬かっても、さすがに溺れる前には目が覚めるだろう、と。

しかし実際には、そのまま亡くなってしまうケースがかなり多いのです。その数は何と年間一万数千人、交通事故のよる死亡者の数倍にも及ぶようです。

もちろん、お風呂で寝ているだけでしたら、溺れる前に気付けるでしょう。危ないのは、失神していて意識がない場合です。水に浸かった際に、肺に水が入ってしまうと、その水が少量でも、心停止に至ることがあるそうです。

死に至る可能性を秘めている、お風呂での睡眠。習慣化している方は、眠くなったら、すぐにお風呂から出るなどした方が良さそうです。

また、お風呂に入る前後で適切な手を打つことで、未然に防ぐことも可能です。次以降で紹介していきます。

お風呂で寝ないためにはどうすれば良い?すぐに実践できる5つの対策!

1.入浴前後に水分補給する

当然ですが、お風呂で寝ることで亡くなるなんて、誰もが避けたいものです。そうならないために、幾つかの予防策がありますので、具体的に賢く実践していきましょう。

一つ目は、水分補給です。長時間の入浴ですと、汗で水分を失い、脱水症状に近い状態になってしまいます。そうなると、ドロドロ血液になり、脳卒中の危険も出てきます。

最悪、お風呂で寝てしまっても、入浴前後に水分を摂ることで、それを未然に防ぐことができるのです。水分を摂り代謝が上がることで、老廃物を体外に排出することができるので、健康にも良い効果が期待できます。

飲む量は、入浴前後とも、コップ一杯で十分です。また、スポーツドリンクなどは水分の吸収を悪くする場合があるので、水を飲むのが無難のようです。

2.タイマーをセットする

お風呂で失神して亡くならないためには、どうすれば良いか?その答えの一つは、意識がなくなっても起きれば良いということです。

では、起きるために必要なものは?朝と同じ、タイマーがあれば起きられますね。気になる方はぜひ、防水タイマーの購入を考えてみましょう。

その際の注意点は3つです。

  1. 湯船に浸かる前にタイマーをセットする→セットする前に寝てしまったら元も子もありません。
  2. 設定時間を5分から10分程度に設定する→タイマーが鳴る前に溺れてしまっては意味がないので、ある程度短時間で設定しましょう。
  3. 音量を大きめに設定する→失神していたら、小さい音では目覚めない可能性があります。

3.食後は避ける

次の対策は、食後は避けることです。別の言い方をすると、食前に入浴するということです。その理由は、お腹がいっぱいだと眠くなり、お風呂での睡眠に繋がってしまうからです。また、同じく眠気を誘う、アルコールや常用薬の入浴前の摂取も避けられます。

また健康の観点からも、食前入浴はオススメです。食後は消化するために内蔵がフル回転しており、血液がそちらの方に集中してしまいます。しかし、お風呂に入ると、全身の血流が良くなり、相対的に胃腸への血液量が減ってしまい、消化が悪くなります。

食前に入浴すると、眠気も抑えられる上に、全身の巡りが良くなった血液が内蔵に巡るまでにタイムラグが発生します。すると胃酸の分泌が制御され、結果、食欲が抑えられるという、ダイエット効果も期待できるようです。

4.シャワーのみにする

お風呂での睡眠を避けるために、湯船に浸からずに、シャワーで済ませることも考えてみましょう。上でも述べているように、お風呂で失神する原因は、お湯に入ることと、全身に水圧がかかるからです。シャワーであれば、それが防げる訳です。

シャワーのみですと、髪を洗い、身体を洗い、結構慌ただしく動くので、むしろ眠気が抑えられます。また、お風呂の時間自体を短くできるので、早く布団に入ることもできますし、ガス水道代も節約できます。

身体は洗いたい、けど眠くて、このままお風呂に入ったら寝てしまいそうだと感じたら、シャワーのみにしてみましょう。毎日ですと臭いが気になる場合は、疲れきっている日だけでも試してみて下さい。

また、気にならないようでしたら、お風呂は翌朝にするというのも手です。要は寝てしまいそうな危険を感じたら、その日は湯船に入らないということが重要なのです。

5.半身浴にする

最後の対策は、半身浴にすることです。お湯が少ないことで、血圧の急激な下降や、心臓などへの圧力が避けられ、失神まで至るケースが減らせるようです。また、腰あたりまでの水量であれば、口から水が入って溺死する心配も減少するでしょう。

さらに、半身浴といえば、デトックスなど健康習慣の代名詞のような存在で、ダイエット効果まで期待できます。

汗を多く出せることで、体内の老廃物も排出し体内が綺麗になります。

また、全身浴では身体の表面だけしか温まりませんが、半身浴では下半身から全身にかけてじっくり温まり、新陳代謝が上がります。さらに、副交感神経を働かせるリラックス効果があり、ストレス解消にもなります。

お風呂で寝ないようにしつつ、健康ダイエットに挑戦できる半身浴を試してみてはいかがでしょうか?

まとめ

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以上、お風呂で寝る危険性と、最悪死に至る経緯、さらにその対策までお伝えしてきました。今が大丈夫でも、年齢が上がるごとに、血圧や心臓の働きが弱まり、危険は増していきます。

自覚症状があるようでしたら、当記事を参考にしっかり対処して、お風呂で寝ることによる溺死を防ぐようにしていきましょう。

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